ネックレス「道程」
風邪をひいた。
怠いし、頭と関節がじんわり痛み、胃も熱い。
この週末は新作何点かの鋳造をして、仕上げまでやろうとしていたから、がっかりした。
個展まで日がないので、鋳造はしてしまわないと確実に間に合わない。
寝床と作業場を行き来してなんとか鋳造だけ済ませた。
風邪をひいたり熱が出たりするのは浄化だという。
「浄化」という言葉に勝手にいい印象を受けていたけど、よく考えてみれば、身体からの「オーバーフロー」のサインであり、そういうサインが出るようなことをしなければしんどい思いをすることもないから、結局は「浄化」は効率が悪いのでは?と思った。
寝床と作業場を行き来しながら、いつも以上にぼーっとする頭にネックレスとブレスレットのデザインが浮かんだ。
何も調子が悪い時に浮かばなくてもいいのに、と思いながらも描き残しておいた。
職業病だ、と思った。