出来るならそうしたい

私の蜜蝋作業時の道具の一部/photo by Manabu Ozeki

「作品ってしゃら〜ん、て感じで作ってるんじゃないの?」と知人に言われて、「あ、そういうイメージなのね…」と思った。
(別に馬鹿にされたわけではない)

しゃら〜ん、て何だ…?と思わなくもないが、感覚的なもので、何というか優雅な感じで作ってるイメージ、らしい。
私の作品のイメージがそんな感じだし、私も作っているところはあまり見せてないし、という理由だと思う。

私も作ってなかったらそう思う可能性が高い。

そして実際は、優雅とは(びっくりするほど)程遠い(爆)

蜜蝋を引いたり、引いた蜜蝋でカタチを作る時間も長いけど、全体的に見たら、糸鋸、ヤスリ、バーナー、金槌…といった工具を持って作業している時間も同じくらい長い。
パーツとかは自分で銀材を切り出して組み立て溶接する。力と集中力が要る作業が多いので、指先とか腕とかが痛くなるのでさすりながら移動している事も多い。
(年寄りくさい、と言われても仕方がない)

そして一番しんどくて長いのは、作品を磨いている時間。
研磨機を買ったので結構短縮されたけど、最近の私の作品の傾向として鏡面仕上げの部分が増えているから大変さは変わらない。
(鏡面仕上げは終わりが見えないという地獄…大変なのがわかっているのにそういうデザインをやめない私も私だよ、とは常日頃思っている(爆))

どの作業にせよ、ほぼ一日中、作業台に向かう、地味で孤独な時間が長い。

リズムが変わると集中力が切れるから、ずーっと同じ音楽を流しっぱなし。
(日によって曲は変わるけど)

独り言も多いし、何か起これば(完成間近で破損したとか間違いに気付いたとか)叫んでるし(爆)

全然、しゃら〜ん、な感じではない。

どの仕事だって、裏側の地味な作業の積み重ねで成り立ってるんだと思うけど、出来る事なら、しゃら〜ん、な感じで作れたらいいと思っている。
目からレーザーとか出て、頭の中のイメージが目の前に出力されればいいのに…
(サイボーグにでもなるつもりか)



2020年の作品の発表及びオンライン展示会のご案内は、11月末を予定しています。

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